ショッピング枠を現金化するのは違法

借金地獄の底なし沼、ショッピング枠現金化のキャッシングのお話

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠が設けられています。このショッピング枠を使用し、現金化してキャッシングに利用する手法が、一部ではまかり通っています。しかし、これは明らかに違法な手段です。

広く用いられている方法は、ショッピング枠を買い取るキャッシュバック方式です。例えば、ショッピング枠が100万円のクレジットカードのショッピング枠を、90万円で買い取ってもらったとします。手元には90万円が残り、一見、金利は100-90で10%に思われます。

しかし、実情は全く違います。買い取ってもらった90万円は、クレジットカード決済日の2か月後に100万円にして、返済しなければならないのです。90万円を100万円にするために必要な利息は、約11.1%、それも2か月間での利息です。金利に換算すると約67%にも上るのです。消費者金融業者が貸し出す金利は、出資法等の法律で20%が上限と定めれらていますから、いかに高利であるかが、一目瞭然でしょう。

それにもかかわらず、多重債務者などを目当てに、クレジットカードのショッピング枠の現金化する業者は、跡を絶ちません。ショッピング枠はあくまで、ショッピング代金の支払いに使用する枠であり、現金化するものでは、決してありません。法に抵触するばかりか、期日までに返済予定金額、上記のケースですと100万円を用立てする事など出来ません。

クレジットカードのショッピング枠を現金化する手法は、2002年頃から増加し、今や、闇金にさえ見放された多重債務者の最後の行先と化しています。法外な金利でキャッシングする事と何ら変わりない、ショッピング枠の現金化には、決して手を染めないようにしなければなりません。苦しい思いをするのは、現金化に手を染めた本人なのです。