クレジットカードによる融資の危険性

クレジットカードも借金と同じ、気を付けないと支出は2倍!

とても怖い話なのですが、現金で支払いをするよりもクレジットカードを利用して支払いをする方が支出は2倍近くになる、という定説をご存知ですか?これは精神科医が説く心理的要因や大学の研究でも裏付けられており、消費大国のアメリカでは定説になっています。

非常に興味深いことに、人というのは利用した支払いのうち、自分が使ったと思っていた支出は約40%に過ぎなかったという調査結果がでています。人というのは、支出に関して心の内で拒否してしまう傾向にある生き物なのです。現実逃避とも言えますし、人の弱さとも言えるかもしれません。

ポイントが罠となる

クレジットカードを使って物を買いたくなる一つの要因として、「ポイント」が挙げられます。どのクレジットカードでも、たいていは利用額の1~2%のポイントが付与されます。つまり、使えば使うほどポイントが貯まるから、家計の節約になる!と‘勘違い’している方が多いのです。

実際はそうでもありません。これも非常に興味深い点なのですが、クレジットカードを利用すると必要のないものまで購入してしまう傾向にあることが、ある調査で判明しています。クレジットカード支払いの約23%は無駄遣いだというのです。

例えば、クレジットカード利用額が10万円で利用ポイントが2%の場合、付与ポイントは2千円ですが、無駄遣いは約2万3千円と考えられます。つまり、約2万1千円の‘赤字’なのです。ポイントという罠は恐ろしいものですね。

対処法は?

クレジットカードによる無駄遣いをなくす対処法は、長期的思考を持つことです。目の前の欲しいものを優先して買うのではなく、自分の人生において大切なものを優先して買う、つまり大局的に物事を見て買い物をすることが最善です。そうすれば、おのずと必要なものだけを購入することになり余計な出費を減らすことができますから、まずはその思考パターンを身につけることにしましょう。

そして、現実的な対処法の一つとして、クレジットカード利用を一つ一つメモする習慣をつけることです。後からくる利用明細または請求書を見て、‘初めて’利用したことに気付くことが往々にしてあるのですが、そうならないようにメモしておけば、自分の資金管理を徹底して行い且つ無駄な出費を削減することができます。

クレジットカードは便利なものですが、悪用しないように心がけたいものです。