運命の分かれ道、優先すべきなのは貯金?キャッシングの返済?
お金の運用法で悩む方は少なくないと思いますが、キャッシングをしている方がこんな疑問を寄せています。『優先すべきなのは貯金かそれとも返済か?』。この疑問の答えを得るためには、貯金とキャッシングの金利を比較することが先決です。
貯金の利子とキャッシングの利息を比較してみよう
まず、貯金の利子ですが、ネットバンクで日本円を定期預金しても利子はせいぜい0.03%。そうなると、100万円を1年預けても300円、月に25円の利子という計算になります。
キャッシングの利息ですが、利息をもとめる方程式は覚えていますか?それは・・・
◆利息=借入総額×年利÷365日×借入日数
でしたね。では仮に100万円年利18.0%で30日間借りたなら、一日の利息が約493円、30日間で14,794円、支払総額は1,014,794円となります。こうして比較してみれば、貯金よりも返済が優先すべきなのは明らかですね。
結局のところ、キャッシングは元本と利息を合わせた金額を返済することになるわけですが、返済が長引けばそれだけ多額の利息を支払うことになるのです。ですから、キャッシングをしている場合、のんきに貯金などせず、さっさと返済するのがセオリーです。
では、手元に余裕資金が10万円発生した場合、貯金と繰り上げ返済ではどちらを優先すべきなのでしょうか?
貯金 vs 繰り上げ返済
10万円を年利0.03%で1年間定期預金した場合、利子は30円(税金差し引かず)となります。繰り上げ返済の場合、その効果を求める方程式は以前学びましたが、【繰り上げ返済額×金利÷12×残りの返済回数】でしたね。これに10万円の繰り上げ返済額と金利18.0%、残りの返済回数36回を当てはめてみると・・・
10万円×0.18%÷12×36回=54,000円
という計算になります。今の日本では貯金をしても利子はないにも等しいですから、余裕資金があるならやはり繰り上げ返済がお得になります。
以上、貯金とキャッシングを様々な角度から比較してみましたが、結論として言えるのは、「借りたものはさっさと返す」のが基本のようです。返済日をしっかり守って返済し、余裕資金がある時は可能な限り繰り上げ返済を行なうことにしましょう。